
サイバーセキュリティ教育のための低コスト演習環境と 人材育成プラットフォームの構築
中田 亮太郎
なかた りょうたろう
情報化統括本部情報基盤センター 講師
研究概要
サイバーセキュリティ分野において、効率的・効果的な仮想演習環境「サイバーレンジ」の用いた攻撃や防御の訓練・演習を安全に行う仕組みの研究を行い、コンテナ型仮想化を用いた柔軟かつ低コストで構築可能な演習環境の普及・エコシステム化を目指す。 サイバーレンジ上での攻撃・防御シナリオの自動生成技術や、教育効果を定量的に評価する手法も研究し、学習者の動機づけや習熟度向上を支援する仕組みを構築している。これにより、従来高額な設備に依存していた演習を効率化し、幅広い教育機関や企業での実践的なセキュリティ教育を可能とする。
特徴・独自性
コンテナ技術を用いた仮想化により、複雑なネットワーク構成を柔軟に再現でき、攻撃・防御シナリオの自動生成によって演習の多様性と再現性を確保している点に特徴がある。 MicroVMなど新たな仮想化技術も取り入れ、大規模な演習でも多様な脆弱性の再現を可能とするなど演習環境の最適化を追求し、演習実施の人的・経済的リソース削減を追求。 また、ゲーミフィケーションを取り入れた学習設計や、教育効果の定量評価を組み込むことで、単なる技術演習にとどまらず、学習者のモチベーションを高める仕組みを実現。
応用可能性
本研究は、企業や教育機関におけるセキュリティ人材育成に直結する。オンデマンド型の演習コンテンツや自動化されたトレーニングパッケージを開発することで、講師を必要としない学習環境の提供が可能となり、コスト削減と教育の効率化を両立できる。 さらに、攻撃・防御シナリオの自動生成技術を応用することで、企業のセキュリティ演習やリスク評価を標準化し、実務に直結するスキル習得を支援できる。 また、GPU仮想化技術を活用した高性能演習基盤は、AI研究インフラを活用するための教育基盤としての展開も可能。個人や研究室単位でのローカルなAI計算基盤の導入を推進。
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